東海道新幹線の喫煙ルームと喫煙席

東海道・山陽新幹線の列車内でタバコが吸える喫煙ルーム、喫煙席
最終更新:2023/07/02 12:24:28

新幹線列車内の喫煙ルームと喫煙席

喫煙

喫煙者にとっては長距離の新幹線移動でタバコが吸えないのは結構な苦痛です。私自身も「吸えない」と思うと無性に吸いたくなります。

 

東海道新幹線は喫煙者の味方です。のぞみ、ひかり、こだま、いずれの車両にも喫煙ルームが設定されています。2020年3月に引退した700系新幹線には喫煙席残っていましたが、現在は喫煙ルームのみです。

 

現在、列車内でタバコが吸えるのは全国でも東海道新幹線だけです。山陽新幹線の8両編成の700系、九州新幹線800系以外は東海道新幹線と同じ車両を使うため、喫煙が可能です。JR東日本はすべて禁煙。
新幹線の喫煙事情を詳しくご紹介します。

 

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東海道新幹線(東京~新大阪間) のぞみ、ひかり、こだまでの喫煙

全ての列車内で喫煙が可能です。3ヶ所にある喫煙ルームを利用します。もちろん各駅にも喫煙場所もあります。

 

東海道新幹線は現在2種類の車両が運行していますが、喫煙ルームの設備と設置場所は同じです。

 

最新のN700Sでも喫煙ルームがしっかりついています。JR東海は喫煙者に優しい!

 

東海道新幹線のぞみ、ひかり、こだまの喫煙所
車両種類 喫煙場所 列車
N700S
20年7月より運行
喫煙ルーム のぞみ、ひかり、こだま
運行本数少ない
N700A 喫煙ルーム のぞみ、ひかり、こだま
N700 喫煙ルーム のぞみ、ひかり、こだま
700系
2020年3月引退
喫煙席・デッキ ひかり、こだま
のぞみ臨時列車

 

 

N700系(N700・N700A・N700S)の喫煙ルーム

N700系は全席禁煙で、喫煙ルームを利用します。
以下の号車デッキ部分に設置されています。

  • 3号車(博多寄り)
  • 10号車(東京寄り)
  • 15号車(博多寄り)

※10号車はグリーン席利用者専用です。7号車は2022年3月22日に廃止されてテレワーク用のブースになりました。

 

新幹線内の喫煙ルーム
喫煙ルームの写真です。同時に4人が利用できますが、少々狭いにもかかわらず誰も文句は言いません。十分です。窓もあって外の景色も見れるので最高。

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700系の喫煙席(20年3月に引退)

2020年3月をもって引退してしまいました。それまでは国内新幹線で唯一の喫煙席がある列車でした。現在はすべて喫煙ルームに統一されました。悲しいのでしばらく記事に残します。

 

当時まではめずらしく、喫煙が可能な喫煙車両がありました。以下号車の全席肘掛け部分に灰皿があり、席でタバコが吸えるタイムスリップしたような列車でした。

 

喫煙者の私でも、混雑した際の喫煙席は煙たくて辛かったですね。空いている列車で前後に人がいない場合だと降りたくなくなるぐらい快適な移動時間でした。

 

喫煙席があった座席

  • 10号車(グリーン車)
  • 15号車
  • 16号車

 

以下は15号車、窓側座席の灰皿の写真。喫煙席以外に15号車と16号車間のデッキにも灰皿がありました。
新幹線の喫煙席灰皿

 

 

 

700系デッキの灰皿
15号車と16号車の間のデッキ部分の灰皿(2018年1月撮影:700系新幹線のデッキ灰皿)

 

 

 

 

山陽新幹線(新大阪~博多・鹿児島中央間) みずほ、さくら、のぞみ、ひかり、こだま

700系の8両編成の場合は列車内に喫煙できる場所がありません。喫煙ルームが設置されている列車では座席は全席禁煙です。

山陽新幹線の車両タイプ別での喫煙可否
車両種類 喫煙場所

N700系(16両編成)

喫煙ルーム

N700系(8両編成)

喫煙ルーム

700系(16両編成)
20年3月で引退

喫煙席

700系(8両編成)

全面禁煙

500系(8両編成)

喫煙ルーム

 

N700系(16両編成時)の喫煙ルーム

のぞみ・ひかり・こだまが該当します。3号車(博多寄り)、10号車(東京寄り)、15号車(博多寄り)のデッキ部分に設置されています。

 

N700系(8両編成時)の喫煙ルーム

みずほ・さくら・ひかり・こだまが該当します。3号車(鹿児島中央寄り)、7号車(鹿児島中央寄り)に喫煙ルームがあります。

 

500系(8両編成時)の喫煙ルーム

新大阪~博多間のこだまが該当します。3号車(博多寄り)、7号車(博多寄り)に喫煙ルームがあります。座席は全席禁煙です。

 

700系(16両編成時)の喫煙席(20年3月引退)

2020年3月で引退しました。現在はもう運行していません。

 

晩年は広島~岡山、新大阪~東京間のこだま、博多~東京のひかりで運行。10号車(グリーン)、15号車、16号車のどの席にも灰皿があり、喫煙が可能でした。
ひかりの自由席では喫煙席がなく、その場合はわざわざ15号車のデッキまで行って吸っていました。

 

700系(8両編成時)は全面禁煙

新大阪~博多間のひかりレールスターが該当します。このタイプは列車内に喫煙ができる場所はありません。運行はほとんどありません。

 

 

九州新幹線(新大阪~博多~鹿児島中央)みずほ、さくら、つばめ

九州新幹線では2種類の車両で運行されています。山陽新幹線に乗り入れしているN700系車両は喫煙ルームがありますが、九州新幹線の車両である800系ではタバコは吸えません。

九州新幹線の車両タイプ別での喫煙可否
車両種類 喫煙場所

N700系(8両編成)

喫煙ルーム

800系(6両編成)

全面禁煙

みずほ、さくら、つばめでそれぞれ使用される車両が決まっていますが、「さくら」だけは混在します。

 

「みずほ」「さくら」N700系(新大阪~鹿児島中央)

喫煙ルームが3号車、7号車デッキ部分(鹿児島中央寄り)にあります。
N700系は山陽新幹線乗り入れの列車のため、喫煙ルームが設置されています。

 

「さくら」「つばめ」800系(博多~鹿児島中央)

JR九州800系新幹線は全面禁煙です。
800系新幹線は山陽新幹線への乗り入れはありません。

 

 

その他、全国の新幹線の喫煙事情

北海道・東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線では、列車内には喫煙ルームも喫煙席もなく、一切吸うことはできません。

 

停車時間が長い駅や、目的地に到着すると同時にホームの喫煙所は喫煙者で埋まります。

 

皆さんご存知かもしれませんが、喫煙者はJRの借金を返済しています。

 

たばこの税金の一部には「タバコ特別税」というものがあり、これはJRの前身である旧国鉄時代の借金返済(完済は2050年頃)に今でも使われています。
にもかかわらず、東海道・山陽新幹線以外では喫煙者に少々厳しい気がします。

 

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