えきねっとで東海道新幹線を予約

「えきねっと」で東海道新幹線も予約できます。制限や注意事項。
最終更新:2023/11/12 15:32:57

えきねっとで東海道新幹線を利用する

えきねっとで東海道新幹線を予約

仲が悪いJR同士ですが、「えきねっと」で東海道新幹線の予約はできます。

 

えきねっとは東海道新幹線を含め、全国の新幹線、特急列車が予約できます。
注意が必要なのは、予約したきっぷの受取場所が限られる点と、割引がない点です。

 

損しないよう、えきねっとで東海道新幹線を利用する場合の制約や料金について詳しく紹介します。

 

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えきねっとで東海道新幹線を予約するには

えきねっと会員登録

えきねっとは会員制なので会員登録が必須。また、会員登録にはクレジットカードが必要になります。

 

えきねっとに限らず、全国のJRが提供するどのネット予約サービスもカードが必要です。
カードがない方、利用したくない場合は、(PR)きっぷるといったJR以外のサービスや、窓口を利用するしかありません。

 

えきねっと自体の年会費は無料です。

 

 

利用の準備

えきねっとは会員登録さえしてしまえば、特に設定も事前申し込みも何もいりません。誰もが無料でその日から利用できるのがうれしいところ。

 

以下は「えきねっと」の会員向け予約画面ですが、東海道新幹線や、山陽新幹線もバッチリ選べます。
えきねっと列車選択画面

 

東海道新幹線以外でも全国の新幹線をはじめ、特急列車や成田エクスプレス、SLみなかみなど色々予約できるので、関東方面の鉄道利用には大変便利です。

 

ただし、受け取り場所など利用において制限があります。それら制限について詳しくご紹介していきます。
下手に予約してしまうと予約だけして、切符が受け取れないことになります。

 

 

 

えきねっとで東海道新幹線を予約する場合の制約

受取場所が限定

東海道新幹線のえきねっとでの受け取り可能地域
えきねっとで予約した列車のきっぷは、JR東日本地域近辺、JR東海の一部駅でしかを受け取りができません。

 

なので注意が必要なのは受け取りができない駅まで行く場合です。帰りのきっぷを行きに発券しておかないと乗車できなくなります。

 

受取可能地域

北は青森、南は新横浜、西は長野までのJR東日本地域。更にJR東海の指定席券売機がある駅で受け取りが可能です。JR東海は駅でいうと新大阪駅までです。

 

また、北海道でも2016年12月1日以降、JR東日本の列車に限り、受け取りが可能です。本州まで行く列車であれば受け取りできます。

 

更に北陸新幹線の開通により金沢など北陸新幹線の停車駅、福井、芦原温泉、加賀温泉、小松、和倉温泉駅の窓口、券売機で受け取りできます。

 

JR東海での受け取りは2022年4月1日より可能となりました。ただし自動券売機に限ります。窓口不可

 

受取不可な地域

受取可能な地域以外では窓口でも自動券売機でも受け取りはできません。岡山、広島、博多、北海道、北陸地方では、受取できません。自動券売機、窓口の発券機がいずれも他社(JRが地域が違うと他社)なので扱えません。

 

徐々に受け取り可能な駅が増えています。

 

受け取り場所が制限される理由
JRの仕組みが見直されない限り改善されません。
JRのルールとして、発券した駅で手数料をJR間で支払う決まりがあります。お互いに手数料は払いたくないため、発券を制限しています。おかげでネット予約が乱立、制限ありまくりで利用者のことなんて二の次の状態が続いています。

 

受け取りできない駅の場合は警告が出る

受け取りに制限があると知っていれば、購入時に警告で気づきます。知らないとサラッと読み飛ばしてしまうかもしれません。

 

例えば、博多→東京などで予約する場合です。「えきねっと」の予約時に警告がでます。博多駅はJR西日本、JR九州の駅であり、えきねっとのきっぷ受け取りができません。そういった区間を購入する場合は警告がでます。

 

乗車駅は「えきねっと」で申し込んだきっぷのお受取りができない駅です。
えきねっと非受取り可能駅

(出典:JR東日本えきねっと会員画面)

 

 

JR東日本以外に住む人は使いにくい

受取ができない制約があるので、私みたいに関東以西だと利用はややこしくて面倒です。

 

なにより、割引や予約時に空席をリアルタイムで見ながら予約できるJR東海の「スマートEX」「エクプレス予約

 

名古屋から東北出張がある時のために私は登録しています。
名古屋から東京はエクスプレス予約。東京から東北地方へ行く列車の予約には「えきねっと」を利用するために私も一応は登録しています。

 

 

料金割引がない

えきねっとは、JR東日本地域の列車であれば割引やポイント還元などがありますが、東海道新幹線を予約した場合の割引や還元は一切ありません。

 

東京~新大阪間の新幹線料金比較(のぞみ指定席)
種類 乗車券 特急料金 総額
えきねっと 8,910円 5,810円 14,720円
窓口で購入 8,910円 5,810円 14,720円
エクスプレス予約 14,230円
スマートEX 14,520円

 

割引はありませんが、窓口以上に高いわけではありません。予約はできるので、窓口で買うよりも手間は少なくて済みます。

 

 

座席指定は大体の場所に制限

えきねっとで東海道新幹線の予約を行う際は、以下のとおり座席指定はおおざっぱにしかできません。
えきねっと予約時の座席指定

出典:えきねっと 座席指定画面
  1. 窓側に限定する
  2. 通路側に限定する
  3. 列番号(A~E席)を指定
  4. 車両の両端付近(前後の2列)
  5. 車両の両端付近以外

 

東海道新幹線の座席配置図は以下のとおりです。
えきねっとで東海道新幹線 座席指定
窓側、通路側、車両の両端付近だけ指定できれば十分な気がします。

 

 

一方で、「えきねっと」でJR東日本管轄の新幹線であれば、座席をピンポイントで指定することができます。
シートマップという方式(下写真)で、当初は感激しましたが今では自動券売機でも一般的になってきました。
えきねっとシートマップ

出典:えきねっと シートマップ

空席を見ながらピンポイントで予約できるメリットとしては、隣が空席の席を予約して、快適に乗車できる可能性が高くなる点です。
えきねっとで東海道新幹線を予約する場合は、ピンポイントで座席指定ができないため、この恩恵がありません。

 

 

きっぷの変更は1回だけ

えきねっとで予約した東海道新幹線の乗車日や座席の変更は1回限りです。
2回目からは手数料がかかります。
この制度は、窓口で購入した場合と同じです。

 

えきねっとでJR東日本の新幹線を予約した場合は変更が何度でも無料ですが、会社が違う東海道新幹線は1回限りです。
2回目の変更が必要な場合は一度手数料を支払い、払い戻しをしてから再予約します。

 

えきねっとの払い戻し手数料
タイミング 手数料
前々日23:40まで 330円
前日~出発まで 指定席特急券の30%

 

 

 

仙台から名古屋へ移動する場合の実例

予約

えきねっとで予約時に発駅、到着駅で仙台、名古屋を選べばそれぞれの区間分がまとめて予約できます。

 

ただし、切符は仙台から東京までの東北新幹線の分と、東京から名古屋の東海道新幹線の分がそれぞれ発券されます。
帰りの分も合わせて計2枚の特急券になります。予約操作は行き、帰りの2回で済みます。

 

行先が名古屋駅でなく、例えば岡山だった場合は、仙台駅で帰りの切符も含めてすべて発券してください。帰りに岡山駅で発券できないからです。

 

 

受け取り

仙台駅で行きの分の切符を発券しておきます。心配性な方は先に帰りの分も発券しておくことができます。

 

帰りは、名古屋駅で自動券売機でえきねっとで予約したきっぷを発券します。下記のとおり名古屋駅の券売機で「えきねっとの受け取り」ボタンがあります。
JR東海の券売機でのえきねっと予約受け取りボタン

 

万が一、帰りの列車時間を変更する場合は諦めて窓口に並びましょう。

 

往復乗車券で安くする

乗車券は仙台から名古屋まで通しで買いましょう。えきねっとで予約時に「同じ区間の乗車券を購入」できます。

 

仙台~東京、東京~名古屋と分けて購入した場合と比べて2,050円違います。更に乗車券を往復で買えば、さらに1割安くなります。往復乗車券は601km以上からの割引制度で、仙台から名古屋は718kmのため対象です。

 

えきねっとで東海道新幹線の割引がない分、ちょっとした手間で利用できる乗車券の割引を活用しましょう。

 

 

 

まとめ

繰り返しになりますが、えきねっとでJR東日本以外の新幹線を予約する場合は、とにかく受け取り場所に注意です。

 

特に新大阪よりも西の駅に行く場合は、帰りはきっぷの受け取りができないため、出発時に受け取りが必要です。

 

私は愛知県在住ですが、東海道新幹線用「エクスプレス予約」と、JR東日本を利用するために「えきねっと」の両方に会員登録しています。名古屋から東京駅までは「エクスプレス予約」を使い、東京から「えきねっと」を利用しています。

 

両JR間の相互サービスが徐々に良くなってはきましたが、やはりJRのネット予約は自分の住む地域のものが一番合います。サービスの差でどうこう選ぶものではありません。
今のJR各社(特にJR東海と、JR東日本)はサービスを一本化する気は無いようなので当面はこのスタイルが続きそうです。

 

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